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入れ歯は慣れるまで痛い?なじむまでの期間や慣れるコツ

▼目次

1.入れ歯の装着による違和感

2. 入れ歯に少しでも早く慣れる方法

3. 入れ歯にどうしても慣れないときの対策

4. 入れ歯を長く快適に使用するために

 

1.入れ歯の装着による違和感

装着した入れ歯に慣れるまでの期間、違和感を感じることがあります。
具体的にどのような違和感を感じることがあるのか、ご説明いたします。

➀初めて使用することによる異物感

初めて入れ歯を装着される患者さんは、口の中の異物感により、違和感や痛みを感じることがあります。
この違和感は誰もが感じるものであり、一般的には、1ヶ月程度で徐々に慣れてくることが多いです。

➁普段通り噛めない

入れ歯を装着する事により、口の中の噛み合わせのバランスが変わります。
このため、食事の際に噛む力が不安定になり、普段通りに噛めないと感じることがあります。
特に、硬い食べ物を食べる時や、粘り気のある食べ物を噛むときにこの違和感を感じやすいです。

➂発音しづらい

入れ歯が口の中にあることにより、舌の動きが制限されるため、発音が不明瞭で、うまく話せないことがあります。
また、口の周りの筋肉や舌の筋肉の使い方にも変化が出るため、発音に慣れるまでに少し時間がかかることがあります。

このような違和感は、初めて入れ歯を装着する場合感じることが特に多いですが、通常は時間とともに徐々に慣れていきます。
少しでも早く入れ歯の違和感に慣れ快適に使用いただく方法を試してみましょう。

2. 入れ歯に少しでも早く慣れる方法

失った歯を入れ歯で補うことで、快適な食事や自然な会話ができるようになります。
より快適な日常生活を送るために、少しでも早く入れ歯に慣れる方法をご説明いたします。

➀口の筋肉のトレーニング

入れ歯を装着することで、口の筋肉の使い方が変わります。
特に初めは筋肉が疲れやすいことがありますので、口を大きく開けて数秒間キープする、または舌を上下左右に動かす運動を行うと効果的です。
これにより、口の筋肉が適切に動き、入れ歯の安定感も向上します。

➁話す練習をする

言葉をはっきりと発音するためには、入れ歯を正しくフィットさせることが重要です。
入れ歯を使って、普段から声を出す練習をすると良いでしょう。
最初は発音が不明瞭になることもあるかもしれませんが、繰り返し練習することで口の中の感覚に慣れていきます。

➂食事のトレーニング

食事の際、最初は柔らかい食べ物から始めて、徐々に硬い食べ物を増やしていくと良いでしょう。
特に入れ歯の安定性を確認しながら、少しずつ慣れていくことが大切です。
また、食事中に入れ歯が動いてしまわないよう、意識することも重要です。

日常生活に、このようなトレーニングを取り入れていただくことで、なるべく早く入れ歯の違和感に慣れ、快適に過ごすことが出来ます。

3. 入れ歯にどうしても慣れないときの対策

入れ歯に慣れるためのトレーニングを積極的に行っていても、人によってはなかなか入れ歯に慣れず、違和感を感じることがあるかもしれません。
入れ歯にどうしても慣れないときには、次のように対処するのが良いでしょう。

➀装着時間を短くする

痛みが伴うなど、長時間の装着が難しい場合は、短時間の着脱を繰り返し試してみましょう。
例えば、食事の時のみ装着するなど、少しずつ段階に分けて慣れていくことが大切です。

➁歯科医師との相談

入れ歯を装着してから1か月~2か月ほど経過しても一向に使用感に慣れない時や痛みを感じる時は、入れ歯が合っておらず、調整が必要な可能性があります。
無理に我慢をせずに、必ず歯科医院に相談しましょう。
調整を行うことで、入れ歯のフィット感を向上させ、快適な使用感を得られます。

入れ歯に慣れるためには、時間と継続的な努力が必要です。
あまりにも長く違和感を感じる場合には、歯科医師の診断を受けることで快適に入れ歯を使用できるようになるでしょう。

4. 入れ歯を長く快適に使用するために

一度慣れた入れ歯を長く快適に使用するためには、適切なケアとメンテナンスが重要です。

➀入れ歯の清掃

入れ歯を快適に使用するためには、毎日の清掃が欠かせません。
毎食後、口の中に付着した食べ物の残りカスを綺麗に落としましょう。
この時、通常の歯ブラシより硬く、大小二つのブラシが付いた入れ歯専用ブラシを使用するとより細部まで磨くことができます。
夜、入れ歯を外したときは、専用の洗浄剤を使って入れ歯を洗浄し、きれいな水に浸けて保管しましょう。

➁口の中のケア

入れ歯を装着したままで過ごしていると、自分の歯や舌、歯茎といった口の中の状態が見えにくくなります。
必ず入れ歯を外して、自分の歯や舌、歯ぐきも歯ブラシや薬用マウスウォッシュを使用したケアを行ってください。

➂入れ歯の調整

徐々に歯茎の形状が変わり、入れ歯のフィット感が低下することがあります。
定期的に歯科医院で調整することで、快適に使用できる状態を保つことができます。

適切なケアとメンテナンスを行うことで、慣れた入れ歯のフィット感を長く保ち、快適にお使いいただくことができます。
ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所では入れ歯を快適にご利用いただくために、入れ歯のご説明を丁寧に行っています。
お悩みのことがありましたら、お気軽にご相談ください。


監修
 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所
院長・歯科医師 山下 敬太



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