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入れ歯をつけている時に「カチカチ」「カポカポ」といった音がして、食事や会話に集中しづらいと感じたことはありませんか?入れ歯から音が出る理由には、さまざまな原因が考えられます。今回は、入れ歯から音が鳴る主な理由やその対処法、さらに入れ歯が合わないときに現れる代表的な症状について詳しく解説します。
 
 

1. 入れ歯から音が鳴る主な理由とは

入れ歯を装着していて音がするのは、何らかの不具合やトラブルが発生しているサインである可能性があります。主な原因には、以下のようなものがあります。
 

①入れ歯が合っていない

時間の経過や顎の変化により、入れ歯が歯ぐきにしっかり合わなくなると、動いて音が出やすくなります。特に部分入れ歯では、バネが緩んだり、支えの歯に隙間ができることで「カチカチ」という音が発生することがあります。
 

②噛み合わせのずれ

上下の入れ歯の噛み合わせが正しくないと、会話や咀嚼のたびに摩擦が生じ、音が鳴ることがあります。これにより顎や筋肉に余計な負担がかかり、顎関節症などを引き起こす場合もあるため、注意が必要です。
 

③入れ歯の劣化・変形

長年使用していると、入れ歯自体がすり減ったり、変形したりすることがあります。プラスチック部分が変形してフィット感が落ちると、動いて音がしやすくなります。
 

④唾液の影響

入れ歯と歯ぐきの間に唾液が入り込み、密着性が失われると、装着時に「カポカポ」と音がすることがあります。これは特に総入れ歯で見られる症状です。

 

⑤入れ歯の取り扱い不良

入れ歯を落としたり、無理に噛んだりすると、目に見えないひび割れやズレが生じることがあります。これが原因で音が出るケースも少なくありません。
 
このように、入れ歯の音にはさまざまな要因が関係しており、それぞれに適切な対処が求められます。
 
 

2. 入れ歯の音が気になるときの自分でできる対処法

入れ歯から出る音が気になるときには、原因に応じた対処を行うことが大切です。以下に、自分でできる対処法を解説します。
 

①専用の安定剤を使う

入れ歯がずれて音がする場合、市販の入れ歯安定剤を使用することで、装着時の密着度を高められる可能性があります。安定剤にはクリーム状やシート状のものがあり、使い方に合ったタイプを選びましょう。
 

②定期的に噛み合わせをチェックする

入れ歯は一度作ったら終わりではありません。顎の形や噛み癖の変化により、噛み合わせがズレてくることがあります。半年から1年に一度は歯医者でチェックを受けることが推奨されます。
 

③噛み方を見直す

強く噛みしめる癖があると、入れ歯がズレて音が鳴る原因になることがあります。優しく噛むように意識することで、改善する場合があります。
 

④乾燥を防ぐために水分補給をする

口腔内が乾燥すると、入れ歯と歯ぐきの間に空気が入りやすくなり、音が出やすくなります。こまめに水を飲んだり、加湿を心がけることが効果的です。
 

⑤取り扱い方法を見直す

入れ歯の洗浄や保管方法が不適切だと、変形や劣化を招くことがあります。毎日の手入れは、ぬるま湯と専用の洗浄剤で行い、変形を防ぐためにも熱湯の使用は避けましょう。
 
これらの工夫を行っても改善が見られない場合は、無理をせずに歯科医師に相談することが大切です。
 
 

3. 入れ歯が合わないときに出る代表的な症状

入れ歯が合っていない状態をそのままにしておくと、さまざまな不調が現れることがあります。以下に、合わない入れ歯によって起こりやすい代表的な症状を解説します。
 

①痛みや口内炎の発生

入れ歯が歯ぐきに強く当たると、摩擦によって痛みが出たり、口内炎ができたりすることがあります。特に硬い食べ物を噛んだときに痛みが強くなる場合は、入れ歯の調整が必要です。
 

②食事がしづらくなる

噛み合わせが合わないことで、食べ物がうまく噛めなかったり、入れ歯が動いてしまったりして、食事のたびにストレスを感じることがあります。食事が不規則になることで、栄養バランスにも影響が出る可能性があります。
 

③発音が不明瞭になることがある

入れ歯がズレたり動いたりすると、空気が漏れて「サ行」や「タ行」などが発音しにくくなることがあります。これは会話中の違和感にもつながり、コミュニケーションへの影響も少なくありません。
 

④顎関節への負担のリスクがある

合っていない入れ歯を使い続けると、噛み合わせの不均衡から顎関節に無理な力がかかり、顎関節症のリスクが高まります。口を開けたときに音がしたり、痛みを感じたりする症状が出ることもあります。
 

⑤顔の輪郭が変わる可能性も

入れ歯がうまく噛めないことで、筋肉のバランスが崩れたり、歯ぐきの骨が痩せてしまったりすると、頬がこけたように見えることがあります。これは見た目にも大きな影響を与える要素です。
 
入れ歯による不調は「年齢のせい」と思い込まず、症状があれば早めに歯科医師に相談することが大切です。
 
 

4. 福島市の歯医者 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所の入れ歯治療

「入れ歯がなかなか合わなくて痛い」「入れ歯の金具が見えているのが嫌」「入れ歯を入れると吐きそうになる」
 
このようなお悩みをお持ちではないですか?
福島市の歯医者 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所では、少しでも入れ歯を快適に使っていただくため、このようなお悩みを解決しご自身のお口にぴったり合うようにオーダーメイドの入れ歯を製作しています。
 

≪ノンクラスプ義歯≫

金具(クラスプ)を使用していない、曲げても大丈夫な柔らかい入れ歯です。
お口にフィットして外れにくく、金具が無いため見た目の違和感や痛みを抑えられることが特徴です。
入れ歯の見た目・使用感にお悩みの方におすすめの入れ歯です。
 

≪インプラントオーバーデンチャー(インプラント入れ歯)≫

総入れ歯の場合、今お使いの入れ歯に2本ほどインプラントを足すだけで、自分の歯と同じ様に噛めるようにする方法です。
顎骨に埋め込んだインプラントに、特殊なボタンの様なものを装着し、入れ歯を固定します。
取り外せる入れ歯のメリットと、顎骨とがっちりつながるインプラントのメリットを良いとこ取りした治療です。
 
このように、保険適用の入れ歯だけではなく、さまざまな種類の入れ歯治療を提供します。
 
 

まとめ

 
入れ歯から音が鳴る原因には、合っていない入れ歯や噛み合わせのズレ、入れ歯の劣化などさまざまな要因が考えられます。日常生活の中で違和感を感じるようであれば、自己判断で放置せず、歯科医師に相談することが重要です。

福島市の歯医者 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所では、患者さん一人ひとりに合った入れ歯治療を提供しています。
福島市で入れ歯に関してお悩みの方は、ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所にぜひお気軽にご相談ください。
 
 

 


監修
 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所
院長・歯科医師 山下 敬太



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入れ歯にはさまざまな種類がありますが、その中でも「金属床義歯(きんぞくしょうぎし)」は、機能性や安定した装着感を重視する方に選ばれる入れ歯の一つです。一般的なプラスチック製の入れ歯と比べて、金属床義歯は素材の性質を活かし、より薄く、丈夫で、食事中の温度変化も伝わりやすいという特徴があります。しかし、メリットばかりではなく、注意点や費用面などもしっかり理解しておく必要があります。今回は、金属床義歯の特徴や素材の種類、さらに注意点について解説します。
 
 

1. 金属床義歯とは?

金属床義歯とは、入れ歯の「床(しょう)」と呼ばれる部分に金属を使用した義歯で、主に上あごや下あごの粘膜に接する構造になっています。一般的な保険適用のレジン床義歯はプラスチック製ですが、金属床義歯は金属の特性を活かし、耐久性や薄さなど多くの点で優れた機能を持っています。以下に、金属床義歯の主な特徴を解説します。
 

①耐久性に優れている

金属床義歯は、プラスチックに比べて非常に強度が高く、破損しにくいという特徴があります。日常的に使用しても変形しにくいため、長期間使用することが期待できます。
 

②床が薄い

金属はプラスチックに比べて強度があるため、義歯の床を非常に薄く作ることが可能です。そのため、装着時に軽さを感じやすく、違和感が少ないのが特徴です。
 

③熱伝導性が高い

金属は熱を伝えやすいため、食べ物や飲み物の温度が口の中に伝わりやすくなります。これにより、食事をより自然に楽しむことができるというメリットがあります。
 

④精密な仕上がり

金属床義歯は、型取りや加工の段階で高い精密性が求められ、結果として歯ぐきとの適合性も高くなります。ズレにくく、噛み合わせも安定しやすいのが特徴です。
 

⑤見た目にも影響しにくい

金属部分は基本的に見えない部分に配置されることが多く、見た目への影響を抑えた設計が可能となる場合があります。
 
このように、金属床義歯は見た目よりも「機能性」や「使用感」に重きを置く方に向いています。ただし、素材によって特性は異なるため、選択には注意が必要です。
 
 

2. 金属床義歯の素材の種類

金属床義歯に使われる金属素材にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。以下に、代表的な素材の種類について解説します。
 

①コバルトクロム合金

最も一般的に使用されている金属です。強度と弾性に優れており、薄く作ることができます。価格は比較的抑えられており、初めて金属床義歯を選ぶ方にも適しています。
ただし、金属アレルギーのある方には向かないことがあります。
 

②チタン合金

非常に軽く、耐腐食性に優れており、金属アレルギーにも対応しやすい素材です。強度も十分にあり、違和感を少なくしたい方や、金属アレルギーの心配がある方に向いています。
加工には高い技術が必要なため、対応できる歯科医院が限られていたり、費用が高くなるケースもあります。
 

③ゴールド合金

貴金属を含む合金で、金属アレルギーのリスクが非常に低いのが特徴です。また、適度な柔軟性と精密な適合性を持っており、歯ぐきへのなじみも良好です。
一方で、価格が高額になるため、費用面の検討が必要です。
 

④選び方のポイント

・アレルギーの有無を考慮する
・費用と予算のバランスに配慮する
・装着感の希望や食事のしやすさを重視する
・信頼できる歯科医師と相談のうえ決定する
 
素材選びは金属床義歯の性能に大きく影響します。歯科医師との丁寧な相談のうえ、ご自身に合った素材を選ぶことが大切です。
 
 

3. 金属床義歯の注意点

金属床義歯には多くのメリットがありますが、理解しておくべきポイントもいくつかあります。特に素材による影響や費用に関する内容は、治療前に理解しておくことが重要です。以下に、金属床義歯の注意点を解説します。
 

①保険適用外である

金属床義歯は、その素材や技術の高さから、基本的には保険の適用外(自由診療)となります。そのため、費用は一般的なレジン床義歯よりも高額になりがちです。歯科医院によって金額設定は異なりますが、選ぶ素材によっては数十万円かかる場合もあります。
 

②金属アレルギーのリスク

素材によっては、金属アレルギーのある方は使用できない場合があります。特に口腔内は金属が直接粘膜に触れるため、心配な方は事前にパッチテストなどで確認することが必要です。
 

③調整や修理が難しい場合がある

金属床は精密に作られているぶん、破損時の修理や調整が難しいことがあります。また、修理のたびに専門的な技工術が必要となるため、対応に時間がかかったり、再製作が必要となるケースもあります。
 

④加工に対応していない歯医者もある

素材によっては、加工に高度な技術や設備が必要となる場合があります。そのため、すべての歯医者で取り扱っているわけではなく、対応可能な歯医者を探す手間がかかる場合があります。
 

⑤慣れるまでに時間がかかることがある

レジン床とは装着感が異なるため、初めて使用する方にとっては慣れるまでに少し時間がかかることもあります。ただし、多くの方が数日~数週間で違和感を感じなくなっていきます。
 
金属床義歯を選ぶ際は、メリットだけでなくこうしたリスクや注意点も把握し、納得した上で選択することが大切です。
 
 

4. 福島市の歯医者 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所の入れ歯治療

「入れ歯がなかなか合わなくて痛い」「入れ歯の金具が見えているのが嫌」「入れ歯を入れると吐きそうになる」
 
このようなお悩みをお持ちではないですか?
福島市の歯医者 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所では、少しでも入れ歯を快適に使っていただくため、このようなお悩みを解決しご自身のお口にぴったり合うようにオーダーメイドの入れ歯を製作しています。
 

≪ノンクラスプ義歯≫

金具(クラスプ)を使用していない、曲げても大丈夫な柔らかい入れ歯です。
お口にフィットして外れにくく、金具が無いため見た目の違和感や痛みを抑えられることが特徴です。
入れ歯の見た目・使用感にお悩みの方におすすめの入れ歯です。
 

≪インプラントオーバーデンチャー(インプラント入れ歯)≫

総入れ歯の場合、今お使いの入れ歯に2本ほどインプラントを足すだけで、自分の歯と同じ様に噛めるようにする方法です。
顎骨に埋め込んだインプラントに、特殊なボタンの様なものを装着し、入れ歯を固定します。
取り外せる入れ歯のメリットと、顎骨とがっちりつながるインプラントのメリットを良いとこ取りした治療です。
 
このように、保険適用の入れ歯だけではなく、さまざまな種類の入れ歯治療を提供します。
 
 

まとめ

 
金属床義歯は、耐久性や装着感、食事のしやすさといった機能面で非常に優れた入れ歯です。素材ごとの特徴を理解し、自分に合った選択をすることで、より安定した装着感が実現できるでしょう。ただし、保険適用外であることや金属アレルギーの可能性などの注意点もあるため、治療前には歯科医師との十分な相談が必要です。

福島市の歯医者 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所では、患者さん一人ひとりに合った入れ歯治療を提供しています。
福島市で入れ歯に関してお悩みの方は、ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所にぜひお気軽にご相談ください。
 
 

 


監修
 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所
院長・歯科医師 山下 敬太



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「最近、入れ歯にしてからよだれ(唾液)が増えた気がする…」と感じたことはありませんか?口の中の違和感や不快感は、日常生活の質に大きく関わってきます。特に、シニア世代の方にとって、入れ歯は食事や会話を支える大切な存在ですが、使い始めの際に「よだれが多く出る」と戸惑う方も少なくありません。この現象は、身体が異物に反応して起こる自然な現象のひとつです。ただし、いつまでも唾液が多く出る状態が続くときは、別の原因が潜んでいる可能性もあります。今回は、入れ歯によってよだれが増える理由や対策について、わかりやすく解説します。
 
 

1. 入れ歯でよだれ(唾液)が増える仕組みとよくある原因

入れ歯を入れたばかりの方が感じやすい変化のひとつに「よだれ(唾液)の増加」があります。多くの場合、身体が新しい環境に適応しようとしているサインとして現れます。その原因について、以下のようなものがあります。
 

①異物反応としての唾液分泌の増加

口の中に異物としての入れ歯が入ると、脳がそれを食べ物や異常と誤認して、よだれ(唾液)の分泌を促します。これは、身体が異物を消化・除去しようとする自然な反応です。
 

②神経の刺激による影響

入れ歯が粘膜に触れると、口腔内の感覚の神経が刺激され、よだれ(唾液)を出す働きが活発になることがあります。特に総入れ歯や大きめの部分入れ歯を初めて装着したときに起こりやすい傾向があります。
 

③入れ歯のフィット感の問題

入れ歯がしっかり合っておらず動いてしまうと違和感が生じ、それに反応してよだれ(唾液)が多く分泌されることがあります。合っていない入れ歯は、長期的には粘膜を傷つけるリスクもあります。
 

④心理的な緊張や不安

入れ歯の装着に慣れていない間は、常に口の中が気になり、無意識によだれ(唾液)がたまりやすくなります。これも一時的な反応としてよく見られます。
 

⑤飲み込み動作の減少

入れ歯を入れている違和感から唾液を飲み込む回数が減ると、口にたまるよだれ(唾液)が増えたように感じることがあります。
 
多くの場合、これらの症状は装着から数週間程度で落ち着いてきます。しかし、長く続く場合は注意が必要です。
 
 

2. 入れ歯でよだれ(唾液)の増加が続くときの注意点と受診のタイミング

通常、入れ歯に身体が慣れてくると、よだれ(唾液)の分泌量は自然と落ち着いてきます。しかし、よだれの増加がずっと続く場合は、何らかの問題が関係していることがあり、注意が必要です。
 

①入れ歯の不具合(合わない・ずれる)

入れ歯が歯ぐきにしっかり合っていない場合、粘膜を必要以上に刺激してしまい、唾液腺が刺激を受け続けることで唾液が増加することがあります。歯科医院で微調整を行うことで、症状が改善するケースは多いです。
 

②口腔内の炎症や傷

入れ歯が粘膜に当たって傷ができたり、炎症を起こしていると、刺激によりよだれ(唾液)の分泌が過剰になることがあります。特に、痛みを伴う場合や、赤く腫れているような場合は早めの受診をおすすめします。
 

③嚥下障害(えんげしょうがい)の兆候

ご高齢の方では、唾液をうまく飲み込めず、よだれ(唾液)が溢れることがあります。これは、飲み込む力(嚥下機能)の低下が原因で起こることがあり、放っておくと食べ物や唾液が気道に入ってしまう誤嚥(ごえん)に繋がる可能性もあります。
 

④薬の副作用や病気の影響

うつ病や認知症のなどの薬や、神経系の病気によりよだれ(唾液)の分泌が増えることがあります。医科からお薬を処方されている場合は、その影響も視野に入れ、歯科医師に相談していただくことが重要です。
 

<受診のタイミング>

以下のような場合は、歯科医院での相談をおすすめします。
 
・よだれ(唾液)の増加が1ヶ月以上続く
・入れ歯の装着時に痛みや違和感がある
・よだれ(唾液)と同時に口臭が強くなる
・飲み込みがうまくできないと感じる
 
長引くよだれ(唾液)の増加は、体からのサインかもしれません。違和感を我慢せず、早めの対応が大切です。
 
 

3. 入れ歯によるよだれ(唾液)増加の対策

入れ歯によるよだれ(唾液)の増加は、一時的なものであることが多いですが、快適に過ごせるように適切な対策を取りましょう。
 

①入れ歯の調整を行う

入れ歯が合っていないと、よだれ(唾液)の分泌が促されやすくなります。歯科医院での微調整を行うことで、フィット感が改善され、よだれの量も落ち着いてくることがあります。
 

②よだれ(唾液)を飲み込む習慣を意識する

よだれが増えていると感じたら、唾液を飲み込むように心がけましょう。飲み込みの回数が増えることで、唾液が口の中にたまりにくくなり、違和感が軽減されることが多いです。
 

③口腔周囲の筋肉を鍛える

口の周りにある筋肉や舌、顎の筋肉を鍛えることで、唾液のコントロール力が高まります。例えば「あいうべ体操」など、簡単な口腔体操を日常的に行うと、飲み込みや表情を作る動きがスムーズになることがが期待できます。
 

④こまめな口腔ケアを行う

よだれ(唾液)が増えると、口の中が常に湿った状態になりやすく、細菌の繁殖や口臭の原因にもなります。入れ歯や粘膜の清掃を怠行い、口腔内を清潔に保つことが大切です。
 

⑤必要に応じて専門の医師に相談する

嚥下障害や薬の副作用など、入れ歯以外の要因が考えられる場合は、歯科医師だけでなく、内科や耳鼻科などの医師と連携した診療が必要になるケースもあります。
 
いくつかの工夫や対策で、快適な入れ歯ライフを送ることができます。気になる症状があれば、無理をせず相談しましょう。
 
 

4. 福島市の歯医者 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所の入れ歯治療

「入れ歯がなかなか合わなくて痛い」「入れ歯の金具が見えているのが嫌」「入れ歯を入れると吐きそうになる」
 
このようなお悩みをお持ちではないですか?
福島市の歯医者 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所では、少しでも入れ歯を快適に使っていただくため、このようなお悩みを解決しご自身のお口にぴったり合うようにオーダーメイドの入れ歯を製作しています。
 

≪ノンクラスプ義歯≫

金具(クラスプ)を使用していない、曲げても大丈夫な柔らかい入れ歯です。
お口にフィットして外れにくく、金具が無いため見た目の違和感や痛みを抑えられることが特徴です。
入れ歯の見た目・使用感にお悩みの方におすすめの入れ歯です。
 

≪インプラントオーバーデンチャー(インプラント入れ歯)≫

総入れ歯の場合、今お使いの入れ歯に2本ほどインプラントを足すだけで、自分の歯と同じ様に噛めるようにする方法です。
顎骨に埋め込んだインプラントに、特殊なボタンの様なものを装着し、入れ歯を固定します。
取り外せる入れ歯のメリットと、顎骨とがっちりつながるインプラントのメリットを良いとこ取りした治療です。
 
このように、保険適用の入れ歯だけではなく、さまざまな種類の入れ歯治療を提供します。
 
 

まとめ

 
入れ歯を使用しはじめた際に、よだれが一時的に増えるのは自然な反応です。この症状は、入れ歯の調整や口の感覚の意識づけ、お口まわりの筋肉トレーニングなどによって和らぐことがあります。しかし、症状が長引くときは入れ歯の不具合だけでなく、健康上の問題が隠れている可能性があります。
福島市で入れ歯についてお悩みの方は、ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所 までお問い合わせください。
 
 

 


監修
 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所
院長・歯科医師 山下 敬太



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入れ歯を使用している方の中には、「すぐにずれる」「噛みにくい」「違和感がある」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。入れ歯が合わないと、食事がしづらくなるだけでなく、歯ぐきに痛みが生じたり、口内炎の原因になることもあります。
今回は、入れ歯が合わない・ずれる原因や歯医者での調整方法、さらに調整が必要なサインや放置するリスクについて解説します。
 
 

1. 入れ歯が合わない・ずれる原因

入れ歯が合わない・ずれる原因には、いくつかの要因があります。以下に、主な原因を解説します。
 

➀歯ぐきや骨の変化

入れ歯を装着していると、時間の経過とともに歯ぐきや顎の骨が痩せてしまうことがあります。これは、入れ歯による圧力や、歯を失ったことによる骨吸収が原因です。歯ぐきの形状が変わると、入れ歯がうまく適合しなかったり、ずれたり外れやすくなったりすることがあります。
 

➁入れ歯の変形や摩耗

長年使用していると、入れ歯の素材が摩耗したり、変形することがあります。特に、プラスチック製の入れ歯は経年劣化によってフィット感が損なわれることがあります。
 

➂入れ歯の設計ミスや不適切な調整

最初に作製した入れ歯が適切な設計でない場合や微調整が不十分な場合、噛み合わせが悪くなったり、ずれやすくなったりする可能性があります。
 

➃唾液の分泌量の減少

唾液には、入れ歯と歯ぐきを密着させる役割があります。加齢や服用している薬の影響で唾液の分泌が減少すると、入れ歯が吸着しにくくなり、ずれやすくなることがあります。
 

➄日常の使用方法の問題

食事の際に特定の部分だけで噛む癖があると、入れ歯に偏った力がかかり、ずれやすくなる場合があります。また、適切な手入れをせずに使用すると、汚れの蓄積によってフィット感が低下することもあります。
 
 

2. 歯医者での入れ歯調整方法と手順

入れ歯が合わないと感じたら、自己判断で放置せず、歯医者で適切な対応を受けることが大切です。以下に、歯医者での入れ歯調整の流れを解説します。
 

➀診察と入れ歯の問題の確認

まず、歯科医師が患者さんの口腔内をチェックし、入れ歯が合わない原因を特定します。歯ぐきの状態や顎の骨の変化、入れ歯の摩耗具合などを細かく確認します。
 

➁調整や裏打ち(リライニング)

入れ歯が少し合わない程度であれば、裏打ち(リライニング)を行い、入れ歯の裏側に新しい材料を追加してフィット感を向上させます。リライニングは、比較的簡単な処置であり、即日での調整が可能なこともあります。
 

➂入れ歯の咬み合わせの調整

咬み合わせのバランスが悪いと、食事中にずれたり、痛みを感じたりする原因となります。そのため、歯科医師が入れ歯の高さや角度を微調整し、適切な咬み合わせを確保します。
 

➃必要に応じて新しい入れ歯の作製

入れ歯が大きく変形していたり、歯ぐきや顎の変化が著しい場合は、新しい入れ歯を作製することを検討します。特に、5年以上同じ入れ歯を使用している場合は、新しい入れ歯への交換が推奨されることがあります。
 

➄定期的なメンテナンス

入れ歯のフィット感を維持するためには、歯医者での定期検診が欠かせません。半年から1年ごとにチェックを受けることで、入れ歯のズレや劣化を早期に発見し、スムーズに使用し続けることが期待できます。
 
 

3. 入れ歯の調整が必要なサインとは?放置するとどうなる?

入れ歯は、長期間使用するうちにフィット感が変わることがあります。以下に、入れ歯の調整が必要なサインを解説します。
 

➀痛みや違和感がある

入れ歯が合っていないと、歯ぐきに痛みや圧迫感を感じることがあります。特に、食事の際に強い痛みを感じる場合は、入れ歯が適切にフィットしていない可能性があります。
 

➁入れ歯がずれたり外れやすい

話しているときや食事中に入れ歯がずれる、外れるといった場合は、吸着力が低下しているサインです。顎の骨の変化や入れ歯の摩耗が原因であることが多く、調整が必要な場合があります。
 

➂口内炎や歯ぐきの炎症が頻繁に起こる

入れ歯がずれると、歯ぐきとの摩擦が生じ、口内炎や炎症を引き起こすことがあります。特に、同じ場所に繰り返し口内炎ができる場合は、入れ歯の形状が合っていない可能性が高いです。
 

➃食事がしにくくなった

入れ歯が正しくフィットしていないと、咬む力が分散されず、特定の部分に負担がかかることがあります。その結果、食事中に食べ物が噛みづらくなることがあります。
 
また、入れ歯の不具合を放置すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
 

➀顎の骨がさらに痩せる

合わない入れ歯を使い続けると、顎の骨に余計な負担がかかり、骨の吸収が進む可能性があります。
 

➁顎関節症のリスクが高まる

入れ歯がずれていると咬み合わせが崩れ、顎の筋肉や関節に負担がかかることで、顎関節症などの問題が発生することがあります。
 

➂食事や会話が困難になる

入れ歯がずれることで、食事の際に咬みにくさを感じたり、発音が不明瞭になったりすることがあります。これが続くと、栄養の摂取が偏ったり、会話が億劫になったりする場合があります。
 
 

4. 福島市の歯医者 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所の入れ歯治療

「入れ歯がなかなか合わなくて痛い」「入れ歯の金具が見えているのが嫌」「入れ歯を入れると吐きそうになる」

このようなお悩みをお持ちではないですか?
福島市の歯医者 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所では、少しでも入れ歯を快適に使っていただくため、このようなお悩みを解決しご自身のお口にぴったり合うようにオーダーメイドの入れ歯を製作しています。
 

≪シリコン義歯(ノンクラスプ義歯)≫

金具(クラスプ)を使用していない、丈夫な柔らかい入れ歯です。
お口にフィットして外れにくく、金具が無いため見た目の違和感や痛みを抑えられることが特徴です。
入れ歯の見た目・使用感にお悩みの方におすすめの入れ歯です。

≪インプラントオーバーデンチャー(インプラント入れ歯)≫

総入れ歯の場合、今お使いの入れ歯に2~4本ほどインプラントを足すだけで、自分の歯と同じ様に噛めるようにする方法です。
顎骨に埋め込んだインプラントに、特殊なボタンの様なものを装着し、入れ歯を固定します。
取り外せる入れ歯のメリットと、顎骨とがっちりつながるインプラントのメリットを良いとこ取りした治療です。

このように、保険適用の入れ歯だけではなく、さまざまな種類の入れ歯治療を提供します。
 
 

まとめ

 
入れ歯が合わない・ずれる原因には、歯ぐきや顎の骨の変化、入れ歯の摩耗や変形、咬み合わせの問題など、さまざまな要因が考えられます。
放置すると顎の骨の吸収が進んだり、食事や会話に支障をきたしたりする可能性があるため、違和感やずれを感じたら、早めに歯科医師の診察を受けることが大切です。

ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所では、患者さん一人ひとりに合った入れ歯治療を提供しています。
福島市で入れ歯に関してお悩みの方は、ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所にぜひお気軽にご相談ください。

 


監修
 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所
院長・歯科医師 山下 敬太



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1. 抜歯後入れ歯を入れるまでの目安期間はどのくらい?

2. 抜歯後すぐに入れ歯を装着する方法とは

3. 入れ歯治療中の歯が無い期間の過ごし方

4. 入れ歯装着後の注意点とメンテナンス

 
 
抜歯後に入れ歯を装着するタイミングや治療期間、歯が無い期間の過ごし方について悩む方も多いのではないでしょうか。
入れ歯は日常生活における噛む力や発音、見た目をサポートする重要な役割を果たしますが、抜歯後から入れ歯が完成するまでにはいくつかのプロセスがあります。
今回は、抜歯後に入れ歯を装着するまでの目安期間、治療方法、歯が無い期間の過ごし方、入れ歯装着後の注意点を解説します。
 
 

1. 抜歯後入れ歯を入れるまでの目安期間はどのくらい?

抜歯後に入れ歯を入れるまでの期間は、以下のような要因によって異なります。
 

➀歯ぐきの治癒状況

抜歯後、歯ぐきや骨が治癒するまでに通常1~3ヶ月程度かかります。
この期間に歯肉が安定することで、入れ歯がフィットしやすくなります。
 

➁入れ歯の種類

入れ歯の種類や治療計画によって、期間は大きく変動します。
例えば、部分入れ歯の場合は歯ぐきや周囲の歯の状態が良好であれば1~2ヶ月程度で装着が可能です。一方で、総入れ歯の場合は、入れ歯を支える骨や歯ぐきが広範囲にわたって治癒する期間が必要があるため、装着までに2~3ヶ月程度かかることがあります。
 
治療の進行状況によっても期間は変わるため、詳しいスケジュールは診察時に確認するのが良いでしょう。
 
 

2. 抜歯後すぐに入れ歯を装着する方法とは

抜歯後、歯が無い期間を避けたいという方には、即時義歯という方法があります。
これは、抜歯前にあらかじめ型取りを行い、抜歯当日に装着できるよう準備する入れ歯のことです。
即時義歯のメリットを以下に解説します。
 

➀見た目

歯が無い期間が発生しないため、審美的な不安を抑えて日常生活を送ることができる可能性があります。
特に、仕事や人と接する機会の多い方にとっては大きなメリットとなります。
 

➁食事や発音の補助

入れ歯を装着することで、食事や会話のしにくさを軽減できる可能性があります。
特に発音に関しては、歯が無い状態では難しい音を出すことも可能になり、スムーズなコミュニケーションに繋がります。
 

➂歯ぐきの保護

即時義歯は抜歯後の歯肉を覆い、外部からの刺激や汚れを防ぐ効果があります。
これにより、傷口が保護され、治癒が促進される場合もあります。
 

➃歯列や顔の形の維持

歯が無い期間が長引くと、周囲の歯が移動したり、顔の輪郭に変化が生じることがあります。
即時義歯を装着することで、これらの変化を抑え、自然な状態を維持しやすくなります。
 
このようにメリットが大きい即時義歯ですが、注意すべき点もあります。
抜歯後は歯ぐきや骨の形状が変化するため、即時義歯を定期的に調整する必要があります。
また、治癒が進むにつれて新しい入れ歯に作り替える方が良い可能性もあるため、費用も含めて検討が必要です。
 
即時義歯は、治療のスムーズな進行と患者さんの生活の質を保つための有効な手段ですが、メリットと注意点を十分理解した上で選択しましょう。
 
 

3. 入れ歯治療中の歯が無い期間の過ごし方

抜歯後、歯が無い期間が生じる場合、見た目や機能面で不安を感じる方も少なくありません。
この期間中の工夫や注意点を、以下に解説します。
 

➀仮の入れ歯の使用

正式な入れ歯を作製するまでの間、一時的に見た目や噛む機能を補うために、仮の入れ歯を使用する方法があります。
仮の入れ歯を装着することで見た目が改善されるため、会話や外出時の心理的負担を軽減できることがあります。
素材が正式な入れ歯ほど強くないため、硬いものや粘着性のある食べ物は避ける必要があります。
 

➁食事の工夫

歯が無い状態では、噛む力が低下するため、食事内容を工夫しましょう。
煮込み料理やスープ、豆腐、卵料理などの食事は食べやすく、さらに栄養を摂取することができます。
また、食材を小さく切ることで、噛むときの負担を最小限に抑えることができます。
 

➂発音の練習

歯が無い期間は発音に影響が出ることがあります。
この場合、自分の発音を確認しながら練習を行いましょう。
特に「サ行」や「タ行」の発音に注意し、鏡の前で練習することで発声のコツを掴むことができます。
 
 

4. 入れ歯装着後の注意点とメンテナンス

入れ歯を装着した後は、適切なケアとメンテナンスが必要です。
入れ歯を長持ちさせ、口腔内を健康に保つためのポイントを以下に解説します。
 

<入れ歯装着後の注意点>

➀初期の違和感を理解する

入れ歯装着後は、口腔内に異物感を覚えることがあります。
ただし、一般的には数週間から1ヶ月程度で慣れることが多いため、最初は柔らかい食事から始め、徐々に通常の食事に移行しましょう。
 

➁調整を怠らない

装着後に痛みや違和感がある場合は、我慢せずに歯科医院で入れ歯の調整を受けましょう。
噛み合わせが合わない場合、入れ歯の破損や口内炎の原因になることもあります。
 

<入れ歯のメンテナンス方法>

➀毎食後の清掃

食事後は入れ歯を取り外し、専用のブラシで食べカスや汚れを丁寧に取り除きます。
歯磨き粉は入れ歯の表面を傷つける恐れがあるため、使用しないように注意しましょう。
 

➁保管時の乾燥を防ぐ

入れ歯を外している間は、専用の保管ケースに水や専用液を入れて保管してください。
乾燥すると入れ歯が変形する可能性があります。
 

➂定期検診

半年に一度を目安に、歯科医院で入れ歯の状態をチェックしてもらいましょう。経年による摩耗や歯ぐきの形状変化に合わせて調整を行うことで、使用感を保つことができるでしょう。
 
 
抜歯後に入れ歯を入れるタイミングや方法は、患者さん一人ひとりの状況によって異なりますが、治療計画をしっかり立てることでスムーズに治療を進めることができます。
また、歯が無い期間の過ごし方や入れ歯装着後のケアも、快適な生活を送るために重要なポイントです。
入れ歯について不安や疑問がある場合は、早めに歯科医院に相談し、最適な治療方法を見つけることをおすすめします。
 
ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所では、患者さん一人ひとりに合った入れ歯治療を提供しています。
福島市で入れ歯に関してお悩みの方は、ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所にぜひお気軽にご相談ください。

 


監修
 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所
院長・歯科医師 山下 敬太



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1. 入れ歯をはめたまま歯磨きはできる?

2. 入れ歯の正しいお手入れ方法

3. 入れ歯を外した後のお口のケア

4. 入れ歯のお手入れで気を付けるべきポイント

 
 
入れ歯を装着している方にとって、日々のお手入れは健康を維持する上で欠かせません。しかし、「入れ歯をはめたまま歯磨きできるのか」「正しいお手入れ方法はどのようなものか」といった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、入れ歯のお手入れに関する基本情報と正しい方法について詳しく解説します。
 
 

1. 入れ歯をはめたまま歯磨きはできる?

入れ歯を装着した状態で歯磨きが可能かどうかについては、状況によって異なります。
 

①部分入れ歯の場合

部分入れ歯は、残っている天然歯と入れ歯が共存しているため、入れ歯をはめたままでも周辺の歯磨きは可能です。ただし、入れ歯の隙間に汚れが溜まりやすいため、基本的には取り外して清掃する必要があります。
 

②総入れ歯の場合

総入れ歯は、歯茎に密着しているため、装着したままでは完全な清掃は難しいです。汚れや細菌が蓄積しやすいため、取り外して洗浄することが推奨されます。
 
装着状態でブラシを使用する場合、優しく磨くことを心がけてください。過度な力を加えると、入れ歯の素材を傷つける可能性があります。
 
 

2. 入れ歯の正しいお手入れ方法

入れ歯を清潔に保つためにはどのようにすればよいのでしょうか。以下は具体的な手順です。
 

①流水下で入れ歯を軽くすすぐ

入れ歯を取り外したら、まずは流水下で入れ歯の汚れや食べかすを軽く洗い流します。
お湯を使うと、入れ歯の素材が変形する可能性があります。お湯ではなく、常温の水もしくは冷水を使用しましょう。
 

②専用ブラシで洗浄

入れ歯専用のブラシを使い、隅々まで丁寧に洗浄します。
入れ歯の裏側や人工歯の部分、金具部分は汚れが溜まりやすいので、よくブラッシングしてください。
入れ歯専用のブラシまたは硬めの歯ブラシを使用し、入れ歯の表面を傷つける可能性があるため、研磨剤入りの歯磨き粉は避けてください。
 

③入れ歯洗浄剤を使用する

定期的に入れ歯用の洗浄剤を使用することで、臭いや細菌を取り除きましょう。
使用する際は、洗浄剤の説明書をよく読み、正しい濃度や時間を守りましょう。
 

④しっかりすすぐ

洗浄後は、流水で洗浄剤をしっかり洗い流します。
洗浄剤が残ったままだと、口腔内に炎症や違和感を引き起こすことがありますので、入念にすすぎましょう。
 

⑤水に浸けて保管

使用しないときは、入れ歯を乾燥させないために水に浸けて保管します。
入れ歯が乾燥すると、変形やひび割れの原因になります。水に浸ける際は、専用の入れ歯用ケースを使用し、清潔な水を入れるようにしましょう。
 
 

3. 入れ歯を外した後のお口のケア

入れ歯を取り外した後のお口のケアも、口腔内の健康を維持するために欠かせません。以下に、口腔内のケア方法を詳しく解説します。
 

①歯茎や粘膜を清掃する

柔らかい歯ブラシや濡れたガーゼを使い、歯ぐきや粘膜部分を優しく拭き取るように清掃します。
また、歯ぐきをマッサージするように清掃することで、血流が良くなり、歯ぐきの炎症や腫れを防ぐ効果も期待できます。
 

②天然歯がある場合のブラッシング

部分入れ歯を使用している方は、残っている天然歯を丁寧に磨くことが重要です。
入れ歯の留め金が当たる部分は特に汚れが溜まりやすいので、歯間ブラシやデンタルフロスを活用すると効果的です。
 

③口腔内をよくすすぐ

洗口液を使って口腔内全体をリフレッシュし、細菌の繁殖を抑えましょう。
ただし、アルコールが含まれているものは刺激が強いため、使用を避けた方が良い場合もあります。
 

④乾燥予防

入れ歯を外すことで唾液分泌が減少し、口内が乾燥しやすくなります。こまめな水分補給を心がけましょう。
 
 

4. 入れ歯のお手入れで気を付けるべきポイント

入れ歯を正しくお手入れすることで、トラブルを防ぐことができます。
以下に、入れ歯のお手入れで特に気を付けるべきポイントをまとめました。
 

①研磨剤入りの歯磨き粉を使わない

一般的な歯磨き粉には研磨剤が含まれており、入れ歯の表面を傷つける原因となります。入れ歯の洗浄には、必ず専用の洗浄剤を使用してください。
 

②強く擦りすぎない

入れ歯はデリケートな作りのため、強い力でブラッシングすると破損や変形のリスクがあります。専用ブラシを使って丁寧に洗浄しましょう。
 

③洗浄中の落下に注意

入れ歯を洗浄する際、誤って落とすと割れたり欠けたりする可能性があります。柔らかいタオルや布、もしくは水を張っておくと良いでしょう。
 

④熱湯を避ける

入れ歯は高温に弱く、熱湯で洗浄すると変形することがあります。洗浄には常温の水やぬるま湯を使用してください。
 

⑤定期的に歯科医師のチェックを受ける

入れ歯が合わなくなったり、破損が見られたりする場合は、自己判断せず早めに歯科医師に相談してください。適切な調整や修理で、入れ歯のトラブルを防ぎましょう。
 
 
入れ歯のお手入れは、健康な口腔内を保つために欠かせない重要なケアです。
適切な方法で入れ歯を清掃し、歯茎や残存歯をしっかりケアすることで、トラブルを未然に防ぐことに繋がります。
 
ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所では、患者さん一人ひとりに合った入れ歯治療を提供しています。
福島市で入れ歯に関してお悩みの方は、ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所にぜひお気軽にご相談ください。

 


監修
 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所
院長・歯科医師 山下 敬太



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1. 若くても総入れ歯になる可能性とその原因

2. 若い方にもおすすめの目立ちにくい入れ歯の種類

3. 若くして歯を失った方の入れ歯に関するよくある質問

4. 福島市の歯医者 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所の入れ歯治療

 
 
総入れ歯は高齢者だけのもの、と思われがちですが、実は若い方でも総入れ歯が必要になるケースがあります。
若いのに総入れ歯が必要になる原因には、生活習慣や病気が影響していることが考えられます。
 
今回は、若いのに総入れ歯が必要となる可能性やその原因、目立ちにくい入れ歯の種類、総入れ歯に関する疑問について解説します。
 
 

1. 若くても総入れ歯になる可能性とその原因

若い方でも総入れ歯が必要になる場合があります。
その原因として、以下のような要因が挙げられます。
 

①重度のむし歯や歯周病

むし歯や歯周病が進行し、歯が抜けてしまうと総入れ歯が必要になることがあります。
特に歯周病は、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてしまうため、重度になると歯がぐらつき抜け落ちることがあります。
 

②外傷や事故

交通事故やスポーツ中の怪我などで歯が失われ、回復が難しい場合、総入れ歯が選択されることがあります。
 

③遺伝的な要因

歯の質が弱い、歯の形成異常があるなど、遺伝的な要因で歯を早く失ってしまうケースもあります。
 

④不適切な生活習慣

喫煙や不十分な口腔ケア、偏った食生活などが歯の早期喪失に繋がることがあります。
 
若いのに総入れ歯になるのを防ぐためには、適切な口腔ケアと定期検診の受診が重要です。
 
 

2. 若い方にもおすすめの目立ちにくい入れ歯の種類

総入れ歯と聞くと「不自然で目立つのでは」と心配する方もいるでしょう。
しかし、現在では技術が進み、見た目が自然で目立ちにくい入れ歯も選択可能です。
目立ちにくい入れ歯の種類を以下に解説します。
 

①ノンクラスプデンチャー

金属のバネを使用せず、歯ぐきと調和する色の素材で作られた入れ歯です。
自然な見た目と快適な装着感が特徴で、若い方にもおすすめです。
 

②インプラントオーバーデンチャー

インプラント(人工歯根)を支えとして使用する入れ歯です。
入れ歯がズレにくく、見た目も自然に仕上がります。骨の状態が良好な方に適しています。
 

③レジン床義歯

いわゆる保険の入れ歯です。総入れ歯の場合、金属を使用しないため、見た目の違和感も少なくなります。
上記の入れ歯に比べて、コストを抑えながら自然な見た目を実現できます。
 
これらの入れ歯は若い方にも適しており、見た目のストレスを軽減できるでしょう。
入れ歯を選ぶ際には、歯科医師に相談して最適なタイプを見つけましょう。
 
 

3. 若くして歯を失った方の入れ歯に関するよくある質問

若い方が総入れ歯を検討する際によくいただく質問について、Q&A形式で解説します。
 

Q1. まだ若いのに入れ歯を使うのは恥ずかしいです。周囲に気づかれますか?

A1. 目立ちにくい入れ歯を選べば、見た目で入れ歯と気づかれることはほとんどありません。
 

Q2. 入れ歯だと食事や会話に支障はありませんか?

A2. 初めて入れ歯を装着した際には違和感を感じることがありますが、1〜2ヶ月程度で慣れることが多いです。
特にインプラントオーバーデンチャーは安定感があり、食事や会話に支障が出ることはほとんどありません。
 

Q3. 入れ歯の手入れは大変ですか?

A3. 日常的な手入れに慣れると、さほど手間はかかりません。
入れ歯専用の洗浄剤やブラシを使用することで、清潔に保つことが可能です。
 

Q4. 総入れ歯になると定期検診は必要ないですか?

A4. 歯がない状態でも、顎の骨や歯ぐきの健康状態を確認するために、定期検診の受診が推奨されています。
入れ歯の噛み合わせや適合状態も定期的にチェックする必要があるため、半年に一度は歯科医師の診察を受けましょう。
 
若い方が総入れ歯を必要とするケースでは、見た目や日常生活への影響が特に気になるかもしれません。疑問や不安を解消するためにも、歯科医師にしっかり相談し、自分に合った入れ歯を選ぶことが大切です。
 
 

4. 福島市の歯医者 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所の入れ歯治療

「入れ歯がなかなか合わなくて痛い」「入れ歯の金具が見えているのが嫌」「入れ歯を入れると吐きそうになる」
 
このようなお悩みをお持ちではないですか?
 
福島市の歯医者 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所では、少しでも入れ歯を快適に使っていただくため、このようなお悩みを解決しご自身のお口にぴったり合うようにオーダーメイドの入れ歯を製作しています。
 

≪シリコン性の自費義歯(ノンクラスプ義歯)≫

金具(クラスプ)を使用していない、曲げても大丈夫な柔らかい入れ歯です。
お口にフィットして外れにくく、金具が無いため見た目の違和感や痛みを抑えられることが特徴です。
入れ歯の見た目・使用感にお悩みの方におすすめの入れ歯です。
 

≪インプラントオーバーデンチャー(インプラント入れ歯)≫

総入れ歯の場合、今お使いの入れ歯に2本ほどインプラントを足すだけで、自分の歯と同じ様に噛めるようにする方法です。
顎骨に埋め込んだインプラントに、特殊なボタンの様なものを装着し、入れ歯を固定します。
取り外せる入れ歯のメリットと、顎骨とがっちりつながるインプラントのメリットを良いとこ取りした治療です。
 
このように、保険適用の入れ歯だけではなく、さまざまな種類の入れ歯治療を提供します。
 
若い方でも、むし歯や歯周病、外傷などが原因で総入れ歯が必要になる場合があります。しかし、現在ではノンクラスプデンチャーやインプラントオーバーデンチャーなど、目立ちにくい入れ歯の選択肢が豊富です。自分に合った入れ歯を選ぶことで、日常生活でのストレスを軽減し、自然な見た目を実現することができます。
 
ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所では、患者さん一人ひとりに合った入れ歯治療を提供しています。
福島市で入れ歯に関してお悩みの方は、ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所にぜひお気軽にご相談ください。
 
 


監修
 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所
院長・歯科医師 山下 敬太



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1. シリコン製の入れ歯とは?

2. シリコン製の入れ歯のメリット

3. シリコン製の入れ歯のデメリット・注意点

4. シリコン製の入れ歯を選ぶ時の判断基準

 
 
「入れ歯」と聞くと「硬くて痛いのでは」「思うように噛めないのでは」などのイメージを抱く方も多いかもしれません。
「シリコン製の入れ歯」は、シリコンを使用した特殊な入れ歯で、装着時の柔らかさや機能性が特徴です。
今回は、シリコン製の入れ歯の特徴、メリットやデメリット・注意点、選択時のポイントについて、詳しく解説します。
 
 

1. シリコン製の入れ歯とは?

シリコン製の入れ歯は、歯茎と接する部分に、従来のワイヤーではなくシリコン素材を使用した入れ歯です。従来の硬い樹脂素材とは異なり、柔らかいシリコンが歯や歯茎への負担を軽減します。
特に歯茎が敏感な方や入れ歯を初めて使用する方に適した選択肢と言えます。
 

①シリコン素材の特徴

柔らかく歯茎にフィットしやすいです。
衝撃吸収性が高く、硬い食べ物を噛む際の痛みの軽減が期待できます。
また、滑りにくく、入れ歯が外れにくいというのも特徴です。
 

②従来の入れ歯との違い

従来の入れ歯は、歯茎と接する部分がシリコンよりも硬いワイヤーを使用しています。
そのため、従来の入れ歯は長時間装着していると歯茎が痛みやすい傾向があります。
 
シリコン製の入れ歯は歯茎が弱い方や痛みを感じやすい方、入れ歯の安定性に不安がある方、ワイヤーの見た目が気になる方には適しているでしょう。
シリコンの柔軟性が、他の種類の入れ歯との大きな違いです。
 
 

2. シリコン製の入れ歯のメリット

シリコン製の入れ歯には、多くのメリットがあります。
特に、入れ歯の装着感でお悩みの方にとってはメリットが大きいかもしれません。
以下はシリコン製の入れ歯の主なメリットです。
 

①装着感に優れている

シリコンが歯茎にフィットするため、痛みや違和感が軽減できる可能性があります。
装着中の食事や会話が自然な形で行える可能性があります。
 

②入れ歯が外れにくい

歯茎への吸着性が高いため、入れ歯がズレにくくなっています。
 

③歯茎の健康維持に寄与

衝撃を吸収する性質により、歯茎への負担を軽減します。
歯茎に優しい構造であるため、炎症のリスクを抑えられる可能性があります。
 

④審美性が高い

シリコン製の入れ歯は自然な歯や歯茎に近い色合いをしています。
入れ歯であることが気付かれにくく、笑顔や会話に自信を持てるようになるかもしれません。
 
 

3. シリコン製の入れ歯のデメリット・注意点

コンフォート入れ歯には多くのメリットがある一方で、デメリットや注意点も存在します。
以下はコンフォート入れ歯の主なデメリット・注意点です。
 

①費用が高い

シリコン素材を使用するため、従来の入れ歯と比較して費用が高くなる場合があります。
また、自費治療となるため、保険適用の入れ歯よりも高額となります。
 

②シリコンは汚れが付着しやすい

シリコン素材は汚れ菌が付着しやすいため、通常の入れ歯同様に丁寧なケアが求められます。
毎日専用の洗浄剤を使用し清潔な状態を保つ必要があります。
 

③定期的なメンテナンスが必要

シリコン部分が経年劣化するため、定期的な調整や交換が必要です。
メンテナンスを怠ると、装着感が悪化する可能性があります。
 

④耐久性が劣る

柔らかいシリコン素材は、硬い樹脂に比べて耐久性は劣ります。
シリコン部分の劣化や破損があった場合は作り直す必要があります。
 
 

4. シリコン製の入れ歯を選ぶ時の判断基準

シリコン製の入れ歯を選ぶ際には、ご自身の口腔内の状態やライフスタイルに合った選択をすることが重要です。以下のポイントを参考にしてください。
 

①歯科医師と十分に相談する

歯茎の状態や既存の入れ歯との適合性を歯科医師に確認してもらい、お口に合った選択をすることが大切です。
他の入れ歯との比較を行い、自分に合った入れ歯を確認しましょう。
 

②費用・予算を考慮する

シリコン製の入れ歯は費用がかかる可能性が高いため、予算に応じた計画を立てることが必要です。
メンテナンスの費用、しやすさやなども含めて、ご自身が納得のいく選択をしましょう。
 

③目的を明確にすること

審美性を重視するのか、快適性を求めるのかなど、優先順位を決めることが重要です。
 

④ケアが可能か確認する

シリコン部分のメンテナンスを日常的に行えるかどうかも判断基準の一つです。
毎日の洗浄の手間を惜しまない方には適していますが、簡単なケアを重視する方には別の選択肢が適している場合もあります。
 
これらの基準をもとに、自分に合った選択を行いましょう。
 
シリコン製のコンフォート入れ歯は、柔軟性と機能性が特徴の入れ歯です。
一方で、費用やメンテナンスなどのデメリット・注意点もあるため、メリットとデメリットの両方を十分に理解した上で選択することが大切です。
選択の際には、歯科医師との相談や製品の特徴をしっかり把握することが重要です。
 
福島市でシリコン製の入れ歯やその他の入れ歯についてお悩みの方は、ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所までご相談ください。

 
 


監修
 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所
院長・歯科医師 山下 敬太



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1. 保険適用の入れ歯と自費診療の入れ歯の違い

2. 保険適用の入れ歯で使用される素材とその特徴

3. 自費診療の入れ歯の特徴と選ばれる理由

4. どちらを選ぶべき?保険適用と自費診療の比較ポイント

 
 
入れ歯は、歯を失った場合の日常生活を支える重要な治療法です。
入れ歯には「保険適用」と「自費診療」の2つの選択肢があり、それぞれ使用される素材や特徴、費用に違いがあります。
今回は、保険適用と自費診療の入れ歯の違いや特徴を比較し、どちらを選ぶべきかについて解説します。
 

1. 保険適用の入れ歯と自費診療の入れ歯の違い

保険適用の入れ歯、自費診療の入れ歯には以下のような違いがあります。
 

①費用と範囲

保険適用の入れ歯は国の基準に基づいた治療のため、費用が抑えられています。一方で自費診療の入れ歯は自由診療となるため、使用できる素材や技術に制限がなく、幅広い選択肢があります。
 

➁使用される素材

保険適用の入れ歯では、主にプラスチックやレジンといった一般的な素材が使用されますが、自費診療では金属やシリコン、さらには高性能なセラミックなど、より耐久性や審美性の高い素材が選ばれます。
 

➂審美性と装着感

保険適用の入れ歯は機能性が優先され、見た目や装着感は基本的な水準です。一方、自費診療では自然な見た目や装着感が追求される傾向にあります。
 
まとめると、保険適用の入れ歯は経済的で基本的な機能を備え、自費診療の入れ歯は一般的には審美性や装着感に優れる点が特徴です。
 
 

2. 保険適用の入れ歯で使用される素材とその特徴

保険適用の入れ歯は、国が規定する素材を使用するため、選択肢が限定されています。
 

①土台部分

素材には、プラスチック素材(レジン)が使用されます。レジンは製造コストが低く、加工や修理がしやすいというメリットがありますが、強度を保つために厚みが必要なため、装着時に違和感を覚える場合があります。また、軽量で取り扱いやすいものの、耐久性には限界があるため、長期間使用すると劣化が見られることがあります。
 

➁クラスプ(バネ)

入れ歯を固定する部分には金属製のクラスプ(バネ)が使われます。
この金属クラスプは耐久性に優れており、高い固定力があります。そのため入れ歯をしっかりと安定させる役割を果たします。
しかし、金属部分が目立つため、見た目を気にする方には不向きです。
 

➂人工歯

歯の部分には樹脂製の人工歯が使用されます。
樹脂製人工歯は自然な見た目で軽量ですが、硬度が低いため、長期間使用することで摩耗や変形が生じやすいという特徴があります。
 
保険適用の入れ歯は、これらの素材を組み合わせることで、基本的な咀嚼機能を満たしながら、費用を抑えたい方に向いています。
一方で、装着感や見た目の自然さを求める方には課題が残るため、オーダーメイドの治療を求める方には不向きかもしれません。
 
 

3. 自費診療の入れ歯の特徴と選ばれる理由

自費診療の入れ歯は、患者さんの要望やライフスタイルに合わせて、幅広い素材や技術を自由に選択できるのが特徴です。
そのため、見た目の自然さや装着性が良いこと、耐久性に優れた点が選ばれる理由と言えるでしょう。以下に詳しく説明します。
 

①使用できる素材の幅広さ

自費診療の入れ歯では、耐久性や審美性に優れた素材が選択可能です。例えば、金属床は薄くて軽量で口腔内での異物感が少なく、熱伝導性も高いため食事の温かさを感じやすいという特徴があります。また、柔軟性のあるシリコン素材で、歯茎への負担を抑え装着感を良くした入れ歯もあります。
 

➁審美性の向上

自費診療の入れ歯は、見た目にもこだわる方に適しています。高性能樹脂を用いることで、自然な歯に近い色や質感を実現できます。特に前歯部分など、人目につきやすい箇所で効果を発揮します。
 

➂調整の自由度

例えば部分入れ歯の場合でも金属のバネが見えにくい設計が可能で、審美性も重視した入れ歯もあります。
 
自費診療の入れ歯は、快適さや美しさを求める方に支持される一方で、費用が高くなる点が注意点です。しかし、長期的な耐久性や満足度を考えると、選ぶ価値のある治療法といえます。
 
 

4. どちらを選ぶべき?保険適用と自費診療の比較ポイント

入れ歯選びは、費用だけでなく総合的に判断することが重要です。
以下のポイントを参考に、自分に合った入れ歯を選びましょう。
 

①費用面の優先度

経済的な負担を最小限にしたい場合は保険適用の入れ歯が適しています。一方で、初期費用が高くても、長期間使用できる耐久性や審美性を重視する方には自費診療が向いています。
 

➁使用目的とライフスタイル

入れ歯を日常的に長時間使用する場合は、装着感や審美性が重要です。この場合、自費診療の入れ歯が適しています。短期的な使用や、非常時の予備として使いたい場合には保険適用の入れ歯が合理的かもしれません。
 

➂耐久性とメンテナンス頻度

保険適用の入れ歯は比較的メンテナンス頻度が多くなりがちですが、自費診療の入れ歯は耐久性の高さから、定期的な調整や修理が少ない傾向にあります。ただし、自費診療の入れ歯も定期的に適切なケアを行うことが前提です。
 
入れ歯を選ぶ際には、歯科医師との相談を通じて、ご自身に最適な選択をすることが重要です。
 
 
保険適用の入れ歯と自費診療の入れ歯には、それぞれにメリットと注意点があります。
費用を抑えたい方は保険適用の入れ歯、見た目の自然さや快適性を重視したい方は自費診療の入れ歯がおすすめです。
どちらを選ぶか迷った場合は、歯科医師に相談し、自分のライフスタイルや予算に合った入れ歯を選びましょう。
 
ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所では、保険適用の入れ歯から自費診療の入れ歯まで、患者さん一人ひとりに合った治療プランをご提案しています。
福島市で入れ歯に関するお悩みがあればファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所へお問い合わせください。

 
 


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1. 入れ歯はいつから入れられる?抜歯後の仮入れ歯のタイミング

2. 抜歯を伴う場合の入れ歯製作の流れ

3. 抜歯から入れ歯装着までにかかる日数

4. 入れ歯治療中の歯が無い期間の過ごし方

 
 
抜歯を伴う入れ歯治療を検討している方にとって、抜歯後にどのタイミングで入れ歯を入れられるか、歯が無い期間をどう過ごすかについては気になるポイントかもしれません。
抜歯を伴う場合、入れ歯の製作は歯茎や骨の回復具合に合わせて進められるため、入れ歯治療までの準備期間や仮入れ歯を使うタイミングが重要です。
ここでは、入れ歯が入れられるまでの流れや、製作期間、歯が無い期間の過ごし方について詳しく解説します。
 
 

1. 入れ歯はいつから入れられる?抜歯後の仮入れ歯のタイミング

抜歯後すぐに入れ歯を装着するわけではなく、一定の治癒期間を経てから仮入れ歯を装着することが一般的です。
抜歯を行った直後の歯茎や骨は敏感な状態のため、治癒を待ってから装着することで、入れ歯の安定性や装着感を高めることができます。
 

➀通常の入れ歯のタイミング

抜歯後、歯茎が回復するまでに最低2~3か月の期間が必要とされます。
この期間を経た後であれば、歯茎や骨が安定し、型取りを行ってもずれや痛みが生じにくくなるため、装着後も快適に使える入れ歯を製作することが可能です。
 

➁即時義歯(仮入れ歯)のタイミング

特に見た目や生活の不便さを回避したい方には、即時義歯という方法があります。
これは抜歯前に型取りを行い、抜歯当日に装着する方法です。
即時義歯のメリットは、歯が無い期間を最小限に抑えられる点です。
しかし、治癒過程で歯茎や骨の形状が変わるため、装着後数週間~数か月にわたって調整が必要になることがあります。
即時義歯を選択する場合、治癒が進むにつれ入れ歯が緩くなる可能性があるため、最終的には本入れ歯を製作する可能性があります。
 
 

2. 抜歯を伴う場合の入れ歯製作の流れ

一般的に抜歯を伴う場合の入れ歯治療は以下の流れで進行します。
 

➀初診・カウンセリング

まずは歯科医院で診察を受け、入れ歯の種類や素材、費用、製作期間についての説明を受け、治療プランを決めます。
抜歯を伴う場合、抜歯のタイミングや治癒期間についても詳細な説明が行われます。
 

➁抜歯~抜歯後の経過観察

抜歯後、一般的には歯茎や骨が安定するまで経過観察が行われます。
特に通常の入れ歯の場合、約2〜3か月の治癒期間を設け、炎症が落ち着き、歯茎の形状が安定するのを待ちます。
※即時義歯(仮入れ歯)を希望する場合は、抜歯前に型取りを行い、抜歯当日に仮入れ歯を装着します。
 

➂型取り

歯茎が安定した後、入れ歯の型取りを行います。
型取りは、仮型取りと精密型取りの2段階で行われることもあります。
 

➃入れ歯の仮合わせ

型取りが終わったら、入れ歯のかみ合わせの高さを決めていきます。
その後入れ歯の仮合わせを行い、フィット感や人工歯の位置、噛み合わせを確認します。
違和感や痛みを抑えるため、必要に応じて細かな微調整を行います。
 

➄最終調整と装着

仮合わせ後、最終調整を行い、入れ歯を装着します。
装着時には、歯科医師が装着後のケア方法や注意点についても説明を行い、入れ歯が長期的に使用できるようにします。
 
 

3. 抜歯から入れ歯装着までにかかる日数

抜歯から入れ歯装着までの日数は治療内容や入れ歯の種類によって異なりますが、目安となる期間は以下の通りです。
 

①通常の入れ歯の場合

通常の入れ歯の場合、抜歯後の治癒期間として約2〜3か月を設け、歯茎が安定した後に型取りや仮合わせを行います。
入れ歯の製作自体には数週間~数ヶ月かかり、
全体で約4~6か月程度の期間が必要です。
治療内容によって多少の違いはありますが、一般的な目安としては約半年前後を想定すると良いでしょう。
 

➁即時義歯(仮入れ歯)の場合

即時義歯(仮入れ歯)は、抜歯前の段階で型取りを行い、事前に入れ歯を製作しておくことで最短で抜歯当日に装着できます。
ただし、歯茎の状態が時間の経過とともに変化しフィット感が変わることがあるため、数週間から数か月にわたり定期的な調整を行います。
 
 

4. 入れ歯治療中の歯が無い期間の過ごし方

抜歯後、歯や歯茎の状態によっては、仮歯などで対応できず、歯がない期間を過ごす可能性があります。
入れ歯装着までの期間、歯が無い状態で過ごすことに不安を感じる方も少なくありません。歯がない状態の期間中は以下のような対処法があります。
 

①柔らかい食事で負担を軽減する

歯が無い期間は歯茎を使って咀嚼する必要があり、細かく噛み砕くことが難しくなります。
そのため、硬い食材は避け、スープや煮物、豆腐のように柔らかくて飲み込みやすい食べ物を中心に取り入れましょう。
また、食材を細かく切ったり、ミキサーでペースト状にすることで、食事がしやすくなります。
 

②発音練習を取り入れる

歯が無いことで発音に影響が出ることがあります。
日々の会話で意識して発音の練習することで徐々に慣れていくことが重要です。
特定の言葉が発音しにくい場合は、ゆっくりと話すことを心掛けると良いでしょう。
 
 
抜歯後の入れ歯治療は、一般的には4~6か月ほどの期間がかかります。
即時義歯であれば、歯が無い状態を短くすることができますが、長期的に安定した入れ歯を作るためには、抜歯後の治癒期間を十分に取ることが大切です。
 
ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所では、抜歯後の入れ歯治療に関するご相談を随時受け付けております。治療期間中の不安や日常生活のアドバイスも行っていますので、福島市で入れ歯治療にお悩みの方はご相談ください。
 
 


監修
 ファミリーとシニアの歯科医院 イオン福島診療所
院長・歯科医師 山下 敬太



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