むし歯治療

当院でかぶせ物や詰め物をされた方へ。

詰め物、かぶせ物の特徴

当院では、歯を削らないことをモットーとしております。

かぶせ物や詰め物などの製作の際、歯の削除量(削る量)は最小限にしております。このため、他院に比べ、かぶせ物や詰め物が少し壊れたり取れやすい場合があります。

材質については、最高級の物を厳選して使用したかぶせ物・詰め物ですので、壊れる原因は、単純に“歯を削らないから厚みが確保できない”のです。

壊れたり取れにくくする事は簡単です。がっちり大きく削ればいいのです時々、患者さんで、銀歯が取れて来院された時、「いやーこの銀歯20年もったんだよ。腕のいい歯医者さんだったんだね」とおっしゃる方がいます。

そういった時、私は悲しい気持ちになります。20年もったのは、20年もつぐらい、歯を健康な部分まで大きく削ったからなのです。

そして大抵の場合、こういったかぶせが取れた歯は、中でボロボロになっていたり、割れてしまったりして、取れたパターンが多く、抜歯になることが多いのです。

つまり20年もったのは“歯”ではなくて“かぶせ物”だったのです…

当院では

『歯が壊れるくらいなら、かぶせ物が壊れて歯を守ったほうがいい』

と考えております。

どうか歯を守るための取り組みをご理解下さいますよう、お願い申し上げます。

金属アレルギーの恐怖から健康生活へ!

メタルフリー治療(セラミック、ハイブリッド、ジルコニア)

皆さんは金属アレルギーという言葉をご存知ですか?

ネックレスや指輪などを着けると、肌が負けてしまって荒れる方がいますよね?これが代表的な金属アレルギー(接触性金属アレルギー)です。しかし金属アレルギーは目に見えない形で、いつのまにか全身に影響を及ぼしていることがあるのです。

人体のメカニズムを狂わせることから、肥満、糖尿病、自閉症、発癌、老化などとも無縁ではないという見解も出されています。

具体的な病名としては、掌蹠膿疱症、扁平苔癬、皮膚炎などの歯科金属疹(遅発性金属アレルギー疾患)が挙げられます。

口の中の金属、つまり歯科用金属は、大変過酷な環境のため、イオン化して溶け出しやすく、唾液、口腔細菌、血液などのタンパクと結合して抗原性(アレルギー性)を持つようになります。
特に口腔内に2種類の金属が存在した場合、質の良くない方の金属(イオン化傾向の高い金属)の溶けるスピードが加速します。

金属アレルギーを起こしやすい金属とは?

なんと、1位の水銀~5位のクロムまで、すべて歯科でよく用いられている金属ばかりなのです!

一説によると、長年にわたり、日本では歯科用金属を口腔内に用いてきたことで、多くの人が金属イオンに触れた結果、感作され(アレルギーを起こしやすい状態になること)て、全国的に金属アレルギー患者が増えているのではというものもあります。

特に保険治療でよく使われる、12%金銀パラジウム合金というものがあるのですが、これはアレルギーを起こしやすい成分であるパラジウムとスズが含まれています。
また、今まで日本では、むし歯治療と言えばアマルガム水銀とよばれる、水銀を詰め物として使ってきました。

あの危険なイメージのある水銀をお口に使っているんですか?

昔は材料学が発達しておらず、今の歯科治療でよく用いられるレジン(プラスチック)がなく、形を整えたりしやすいアマルガム水銀が用いられていました。
水銀は簡単に口腔内で溶けていきます。溶けてイオン化した水銀は、どんどん体に取り込まれていきます…恐ろしい!

当院は、金属を用いない治療メタルフリー治療(セラミック、ハイブリッド、ジルコニア)を提供しております。それではそれぞれの成分や、特徴についてご説明いたします。

金属のパッチテスト結果

当院の金属を用いない治療

セラミック 陶材(お皿など)のことです
審美修復でスタンダードな材料。天然歯と同じ透明感があり、非常に汚れが付きにくい。欠点は稀に割れることがある。

ハイブリッド 強化プラスチックのことです。
比較的安価に治療することが可能。欠点は着色のしやすさ、強度が劣ること。

ジルコニア 鉱石の一種で、宝石や人工ダイヤとして使われます。
強度と審美性を兼ね備えた材料。フルジルコニアの場合、色が単調になるが、セラミックを盛り上げることで、より自然な仕上がりになる。欠点はセメントとの接着力が少し落ちること。

削らない!痛くない!新しいむし歯治療

ホフマンズセメント

むし歯の治療と言うと何をイメージしますか?

痛い麻酔の注射をして、キーンと削られて、詰められたり被せられる。頑張って治療に通ったはずなのに、また痛くなる。そのたびに削られて、どんどん自分の歯は小さくなる。やがてもう抜くしかないですねと言われる…

むし歯治療は辛くて嫌なイメージしかないですよね?

当院では、少しでも痛くなく、削らない治療法について研究してきました。誰だって痛い事は嫌ですし、歯医者さんだって本当はしたくないのです。

そもそもむし歯というものは、むし歯菌による感染症です。むし歯菌が歯に感染して、歯を溶かす酸を出します。酸によって歯は溶かされ、より深いところへ菌は入っていきます。そこでまた酸を出し…やがて歯の中心部にある歯髄(神経と血管の袋)まで到達し感染します。痛みが起きてくるのがむし歯なのです。

感染した所は全て切り取る、削り取る、痛まないように神経を抜いてしまうというのは、21世紀にもなって少々古典的と言いますか、乱暴な感じがしませんか?

そもそも通常、感染と言えばお薬で治すのが一般的イメージですよね?

そこで当院で取り入れているむし歯治療のお薬『ホフマンズセメント』についてご紹介いたします

『ホフマンズセメント』について

このお薬はドイツ製であり、同国での厳しい検査・認可を受け、商品化されております。お薬と言っても、抗生物質などとは違い、人間の血液中に含まれる銅イオンを主成分とした、様々なミネラルから作られた安全で人体に優しいお薬です。ちなみにアレルギー検査では、歯科で用いられるセメント等の薬剤の中でもっともアレルギーがないというデータが出されています。子どもからお年寄りまで安心して使えるお薬です

治療法としては、むし歯を削らず、このお薬を詰めるだけ。あとはその上から詰め物やかぶせ物をするだけです。削らないので、当然麻酔も必要ありません。これだけでむし歯が治るのです。

さらにこのセメントは、むし歯菌を殺菌する成分を半永久的に出し続けます。様々なミネラルが、むし歯菌の酸によって軟らかくなった歯を硬くしてくれます。つまりただむし歯が治るだけでなく、再発を予防してくれる優れたお薬なのです。

ちなみにホフマンズセメントは、一時期テレビなどで話題になった、抗生物質でむし歯を治す方法と違い、体に害がなく、薬剤耐性菌を作る心配もなく、作用が弱くなることもありません!

これだけのいい薬なのに、なぜ他の歯医者さんは使わないのか?理由は2つあります。

当院の歯科医師たちは、このセメントを使用した症例数は日本一です!

歯を削らないことは、痛くないだけでなく、歯の寿命を延ばします。どれだけ高い入れ歯や詰め物、かぶせ物も自分の歯には勝てません。
しっかり噛めることは、内臓を守り、全身の健康にも関わります。